播州山崎藍染織 工房まさき

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藍染織

播州山崎藍染織とは

藍染はもともと西播磨で古くから行われていましたが、明治以降に衰退しました。 かわって阿波蜂須賀藩が藍栽培、藍染を推奨したこともあり、徳島県では、現在でも藍染手法の保存活動が続けられています。 山崎藍染織は、正木国枝が本場徳島の研究家の指導を受けながら、ほぼ独習の形で復活させた伝統工芸。現在、兵庫県の伝統的工芸品に指定されています。

藍染めについて

藍は蓼(タデ)科の一年草。広い部屋(寝床)に収穫した藍葉を積み上げて筵(むしろ)をかぶせて発酵させます。発酵中には60度以上の高温になります。発酵した藍の葉はタイ肥状態になります。これを乾燥させたのが藍染の原料(すくも)です。

原料を溶かして液状にすることを藍建てといいます。単に液状にするだけでは使い物になりません。原料の藍は塊の状態になっているので、これを砕いて粉状にし、アルカリに保ち糖分を加え毎日撹拌します。

藍瓶

藍建てには2週間ほどかかります。 毎日藍部屋にある四石瓶の蓋をとり、我が子の頭をなでるように撹拌します。やがて液面に独特の泡が浮かびだします。この泡が「藍の花」です。この花が開くことが藍建て成功の証なのです。

指先に液をつけてなめてみると、藍独特のまろやかな味がします。これが生きている藍染料の味。そのまろやかさが無ければ、その液はもう死んでしまっています。

藍染

その他の草木染めもそうですが、天然素材の染料は染め上げるまでに時間がかかります。藍染めの場合、瓶の染料に浸す、水洗いと中干しを行いながら20回から35回ほど繰り返し染めて、やっと藍色に染め上がります。